子供がいない叔父や叔母の介護の話になぜか巻き込まれているかた、いらっしゃいませんでしょうか。

「どうして私がやるの?」
「今までそんなに近しくなかったのに」
「甥や姪なら私でなくても」

こんな声があると思います。

先日、都内の介護相談員さんからの依頼で、
夫婦で老人ホームに入りたいという方のお手伝いに伺いました。

同席していたのは姪御さんとそのご主人でした。
高齢の本人たちには子供がいない、とのことでした。

会話をお聞きする限りそれほど距離の近い関係ではなく、敬語で話をされていたことから小さいころに親しかった様子でもありませんでした。

子供がおらず、身の回りのこともあまり整理せずに
夫婦で足腰が不便になるまでここまで来てしまったようです。


奥様は認知症の症状が出始めており発言が二転するようですが、幸いご主人はまだ話がかみ合います。

希望としては、
「ホームに入居したら必要なくなる自宅を売却しそのお金でホームの施設利用料を賄っていきたい」ということでした。

いくつか気になることもありました。
・自宅以外に売れない地方のリゾートマンションを所有している
・ご先祖の墓の整理(墓じまい)をしないといけない

ということでした。
ご自宅のなかはまだ調査できていませんが、
家具や家財、生活用品なども残ったままと思われます。

このようなことを整理して子供や親族に迷惑をかけないようにするのが「終活」ということなのですが、
高齢になっても日々の生活に追われていたり体調を悪くすると整理ができそうでできないものです。
遠い関係の甥や姪ともあまり会話をしてこなかった、という話もよく聞きます。

こんな状態で、叔父や叔母から甥や姪が「後は頼む」と言われてしまうと
やはり「なぜ私が?」という気持ちになるのは当然です。

これまでも何人もそのようなケースを拝見してきましたが、親と叔父叔母では距離感が全然違います。
仮に甥や姪が相続をする立場であったとしても、
あまり資産や財産といったものにはタッチしたくないというのが心情のようです。

あまり乗る気ではないということになりますが、
ご本人に他に頼れる方もいないのでしたら、
なんとか落ち着くところまでは手伝ってあげてほしいところです。

ですが、この「なんとか落ち着くところ」というのが見えづらいゴールになります。

なにをどこまでどうすればよいのか。
この点はぜひ周りの専門家を頼っていただきたいと思います。

内容によって、弁護士、税理士、司法書士、行政書士、不動産業、保険代理店などがあります。
ごみ処分業者や整理やさん、買取屋さんなども関わることもあります。

そのような方々の意見を伺ったり、周りの経験者からのお話を聞いて
ヒントを見つけていただきたいと思います。
「成年後見制度」の話が前に進むかもしれません。
また、いつもお世話になっているケアマネジャーなども多少お分かりなることもあります。

一方で、ちゃんとしたお金のやりとりが解決につながる場合があります。

面倒くさがらずに逆にちゃんと世話をしてあげる代わりに、存命のうちに遺言書を作るなどして
甥や姪にちゃんと〝報酬〟を提供してあげる話を合わせて組み立てられれば
甥や姪も「全く協力しないわけでもない」という話題も時々あります。

要は、高齢者である本人にそのような心得があるかどうかになってきます。

「子供がいないばかりに甥や姪に迷惑をかけてしまうからせめてものお礼に」という気持ちが大事なようです。

内容によっては、十分に報酬をもらうに値するだけの作業や事務手続きを甥や姪がすることもあります。
甥や姪側から金銭を要求することはとても難しいことですので、相続や後見に絡む専門家から話を切り出してもらうなども1つの手です。

言いにくいことは第三者から伝えてもらうことでよい関係を築き、満足のいく終活に備えていただきたいものです。

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当社では各関係者のみなさんの気持ちを推しはかって
言いにくいことを本人にお伝えすることはお安い御用ですのでぜひお気軽にご相談ください。

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