こんにちは。
長年にわたる介護を経て、いよいよお母さまやお父さまの施設入居が決まりそうな状況のかたもおられるかもしれませんん。
「これで少し肩の荷が下りるかも」と思う反面、「今後のことをきちんと整えておかないと…」と、色々な思いが頭をよぎる時期かもしれませんね。
今日お話しするのは、「遺言書って、やっぱり準備したほうがいいの?」というテーマです。
施設への入居準備が進むなかで、意外とよくご相談を受けることでもあります。
目次
そもそも遺言書って必要なの?
遺言書は、法律的には必ず作らないといけないものではありません。
でも実際は、残されたご家族が相続の手続きをするときに、大きな助けになることが多いんです。
例えば、親御さんが亡くなったあと、遺言書がないと相続人(多くの場合、配偶者やお子さん)全員で「遺産分割協議」という話し合いをしないといけません。
これが結構大変で…。
兄弟姉妹の考え方の違いや感情が絡んで、なかなかまとまらず、手続きが長引いてしまうケースも少なくありません。
遺言書があれば、遺産分割の方針がはっきりしているので、「争続(相続が争いになること)」のリスクを減らせます。
特に、不動産や預貯金、施設入居後の残りの生活費の扱いなど、具体的にどう分けるかが決まっていれば、残された人たちがスムーズに手続きを進められるんです。
施設入居と遺言書の関係
施設入居が決まると、「これまで住んでいた家はどうするのか?」「財産の管理はどうするか?」といった現実的な問題が出てきます。
例えば、
✅ 自宅を売却して施設費用に充てるのか
✅ 将来的に子どもたちで分け合うのか
✅ 誰が管理や片付けをするのか
こういう話って、家族で考え始めると「なんとなくモヤモヤする」ことが多いんですよね。
でも、遺言書としてきちんと書き残すと、「親が望んでいたこと」がハッキリするので、家族も安心できます。
「もう施設に入ったし、あとは生活が落ち着くのを待つだけ…」と思いがちですが、実はこのタイミングこそが、遺言書を考えるベストなタイミングでもあるんです。
遺言書が特に役立つケース
遺言書があると助かるのは、例えばこんなケースです。
💡 相続人同士の関係が複雑な場合
・兄弟姉妹が多い
・家族仲があまりよくない
・兄弟のうち1人だけ親の面倒を見ていた…など
💡 不動産が絡む場合
・自宅などの不動産をどうするか決めていない
・将来の売却や管理で揉めそう
💡 特定の人に多めに財産を残したい場合
・長年介護を担ってくれた人に感謝を込めて多めに渡したい
・特別な事情がある子どもや孫に配慮したい
こうした場合は、遺言書があることでトラブルを防げるだけでなく、親の思いをきちんと反映できるんです。
遺言書を作るか迷ったら
もちろん、遺言書を作るには費用もかかりますし、気持ち的にも「親の死後を想定するのが辛い」と感じる方も多いです。
でも「必要かも…」と思ったタイミングで少しずつ考えておくと、結果的にご本人の安心にもつながります。
まずは以下のポイントを整理してみるのがおすすめです。
✅ 親御さんが望む相続の形はどんなものか
✅ 不動産や預貯金など、分けにくい財産があるか
✅ 相続人同士の関係は円満か、ちょっと不安があるか
これらを整理していくと、「やっぱり書き残しておこう」と思える場合が多いです。
逆に「特にトラブルもなさそうだし、遺言書がなくても困らなそう」という場合は、無理に作る必要はないこともあります。
まとめ:これからの暮らしを安心して迎えるために
老人ホームに入居するのは、介護していたご家族にとっても大きな決断です。
そして、そのタイミングで「これからどうするか」を整理することが、親御さんにとっても安心につながります。
もし「うちの場合はどうだろう?」と感じたら、専門家に一度相談してみるのもいいですね。
施設の入居準備とあわせて、「これからの暮らし」と「最後までの備え」を見直す良い機会だと思います。
私たち「老人ホームの相談窓口」では、施設選びのお手伝いだけでなく、こうした手続きやお金・不動産の話まで幅広くサポートしています。
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