今週はとある借地権付建物の購入のご相談でした。
本件はアパートがのっかっている建物とその借地権付建物でした。
年数が相当古く、借地権設定がかなり古いものでしたので、地代も相当安かったのと思われ、
今回名義変更ととともに地代が見直されているものと思われます。
ところで借地権による利回り物件の取得は、土地代を必要としない一方で建物の賃料は下がるわけではないため、資金効率としてはかなり良好な取り組みといえます。
地代の支払いは一般には年間の固定資産税・都市計画税の支払の3~4倍程度になるため、年間の事業収支の利益率としては悪化するものの、最初の投資額がかなり小さくなるため投資効率が良くなるという算段です。
しかしながら、大きな欠点として、融資が実行されにくい、という弱点があります。
銀行や信金等の金融機関から見ると、どうしても借地権付き建物は流通性に劣るため、担保として成り立ちにくい、という判断をされてしまいます。
なので、現金をお持ちの方や、あまり融資に頼らなくてもよい程度の物件金額であれば、取り組めるチャンスがありますね。
今回の話題は数百万円でしたので、ちょっと頑張れば手が出る人もいるかもしれません。
借地権は地主さんとの絡みがありますのでなかなかややこしかったり対価を把握しにくい等の欠点がありますが、うまく見極めることができれば投資機会の増大につながるともいえます。
目ざとく物件探しをしたいものですね。