前回は新築ワンルームマンション投資では
資産形成できないというおはなしでした。
でもその昔はそれほど悪い話でも無かったのです。
新築ワンルームマンションを購入しても、
ちゃんとキャッシュフローはプラスになる時代がありました。
もちろん入ってくる家賃が5万円~9万円ぐらいの範囲のお話なので、
ローンを支払ったあとにプラスになるとは言っても数千円程度の余りでした。
でも確かに通帳にはお金が溜まっていく時代があったのです。
それが2000年代あたりから、
販売する開発業者の利益幅のアップまたは
土地or建築費高騰に伴い
販売価格が上がってしまい、
月々のローン返済額が家賃を超えるようになってしまいました。
ではそのときには投資マンションは無くならなかったのでしょうか?
それが無くならなかったのです。
「月々たった5千円を支払うだけで都心マンションのオーナー」とか
「死んだら保険でローンが支払われるので保険代わりになります」
「年金にもなります」
というトークが
真実を見極められない消費者には
まかり通ってしまったのです。
そして毎月数千円を支払えば、
いつかは資産が大きくなって返ってくると信じている
「マンションオーナー」が
いまもなおたくさんいらっしゃいます。
そのまた一部のかたは、
時々不動産仲介会社から次のような電話がかかってきて初めて、
あぁひょっとして失敗したかも、と思うのです。
「お客様のマンションなら今なら●百万円で売却できます」と。
もちろん購入した金額より圧倒的に安いですし、
借りているローン額も全て返済することはできません。
販売するマンション会社の経営者は、
おおよそこのようなことになることはわかっています。
そのうえで販売活動をしています。
問題なのは、駅で名刺交換をしている販売担当者が
そうなることをわかっていないということです。
これについてはまた次回お伝えします。