親や親族が在宅での介護からホームへの入居を決めると、具体的には何がどうなるのでしょうか?
家族にはどういう生活が待っているでしょうか?
主に3つのメリットがあります
1 直接的な介護をしなくても良い
2 急な対応で呼び出される必要がほぼなくなる
3 プロの目で見たいろんな意見が確認できる
順番に見ていきたいと思います。
1 直接的な介護をしなくても良い
最も大きい理由はこの点にあります。
想像もしやすいところかと思います。
直接接してケアをしていた作業がすべて自分の手から離れます。
食事、排泄、入浴の手助けや服薬の管理、リハビリの手伝いなどが自分の手から離れます。
病院への送り迎えなども楽になります。
(施設内の往診ではなく外部への通院や急な病院への送り迎えは必要な場合もあります)
認知症の症状をお持ちの方は、絶えず行動の見守りが大変なこととと思います。
デイサービスの利用や訪問介護のかたの手助けで
その時間だけでもほっとしていたことと思いますが
それがずっと続くことになります。
2 急な対応で呼び出される必要がほぼなくなる
在宅による介護サービスの利用をしていると、
急な状況の変化があるとどうしても家族が一番最初に
変化に気づき行動を起こさなくてはいけません。
病院に連絡する、ケアマネに連絡するといった作業がありました。
施設入所後は、発熱、食欲不振、頭痛・めまい、下痢・嘔吐など
一番最初に施設の方が気付いてくれますので、
まずはホームの方の判断で緊急対応が進められて、
その後に家族に報告が来ます。
最初の「変化の察知」をホームの方がしてくれます。
1とともにとても大きなメリットだと思います。
3 多くの専門家が目を光らせてくれる
これまでデイサービスや訪問介護のかた、ケアマネジャーの方から
聞いていた本人に対する介護の情報について、
さらに今後は施設長(ホーム長)からもお話を聞けることになります。
施設長は施設運営の責任者であるとともに
同じ屋根の下で観察をしてくれるたのもしい専門家でもあります。
多くの場合、施設の中にケアマネジャーがいるのですが、
施設長はそのケアマネとも情報交換をしてくれて、
今後の生活の継続に目を光らせてくれます。
施設長のほとんどは介護福祉士であり、さらに社会福祉士や
介護支援専門員(ケアマネジャーの正式名称)だったりします。
また、施設を取り巻く各種サービスのかたがたも見守ってくれています。
看護師や理学療法士、作業療法士、薬剤師などなどです。
このように、施設を利用することについて当然ながらお金がかかるわけですが、
それに代わる大きなサービスを提供してくれています。
見学をしてみようかなと思って実際に施設を見に行くときは、
このような3つの観点から確認をしてみていただければと思います。
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