「経営者が抱える」本質的な課題とはなんでしょうか。
それは、例えばこのようなことを指します。
・本業を刷新して苦しい状況を改善したい
・売上を対前年比で120%にしたい。
・魅力ある事業を育てたい
・営業拠点を3か所拡大したい
・利益率を5%アップしたい
・株主利益を向上させたい
・借金と金利負担を軽減させたい
・製造原価率を3%下げたい
・いい人材を採用したい
・いい後継者を育てたい
・資産を入れ替えたり投資をしたい
・ITでなにかを改善したい
ぜひよく考えてみてほしいのですが、
あなたの周りの不動産の「専門家」は
あなたが抱えるこのような「本質的な課題」を知っていたでしょうか。
それほど詳しくは知らなかったと思います。
なぜなら、この人達は何かを解決してきたかもしれませんが、
それは本質的な課題ではなく、
「本質的な問題を解決していく過程であなたがすでに問題を分解し、
『これは任せてもいいだろう』と判断したうえで依頼した小さな問題」を解決した程度の人達だからです。
この「専門家」たちはどういう基準で解決策をPRしてきたのでしょうか?
「この土地と建物は売却してしまいましょう」
「この建物は建て替えましょう」
「この建物はリフォームしてもうちょっと使ったほうがいいです」
これらの提案は、あなたの本質的な課題を解決するためのセリフだったでしょうか。
いいえ、そんなことはないはずです。
単に自分たちの商品をPRしたにすぎません。
自分たちの金になる商売をPRしたにすぎないのです。
あなたは、彼ら「専門家」から、
あなたの経営上の課題についてこのような質問を受けたでしょうか?
「今期の売上は前年比でどれぐらいですか?」
「いい人材は採用できましたか?」
「いまのROEは何パーセントですか?」
「次なるマーケティング戦略はどのようなものですか?」
そのような重要な質問はほとんど何も聞いてこなかったのではないでしょうか。
不動産の処理は高額なので、このような本質的な情報を考慮せずして取引してもよいのでしょうか。
そんなことはないと思います。
高額な不動産の処理はむしろ、次なる経営戦略の一手になることが多いはずです。
例えば、
・不動産を売却して現金化できたから人材採用コストが増やせる。
・建物や設備の追加投資で一気にライバルを引き離せる。
・本業が不振なので簿価の低い不動産を売却して特別利益を計上しよう。
つまり、
不動産の処理は「経営の目線」で解決することが不可欠だと考えています。
ぜひ、単なる自社の商品をPRする人達ではなく
自社の経営課題を解決してくれる人達と相談をしていきましょう。