さて、前回の続きです。
こんな質問でした。
アパートを売るにあたり、「次に買う方がリフォームをして空室を埋めればよいですよね。
リフォーム後の満室想定の家賃収入から逆算して購入金額を計算してもらい、そこからリフォーム代を引けばよいから、このボロボロの状態のまま売却募集をしたらよいのではないですか?」
というものでした。
この答えはYesでしょうかNOでしょうか。
答えはNOですね。
理屈はとても正しいのですが、買う方はリフォームをする前の状態を長くは知らないわけでして、本当にリフォームをして稼働が上がるのかどうかは確証を得られていない状況にあります。
もしも高く売りたいのであれば売却する前に自分でリフォームをして稼働を高める努力をする必要があります。
なぜなら上記のように買主が確証を得られないことにより稼働が高くならないかもというリスクを意識するため、なお足元をみて指値をいれてくるはずだからです。
ぜひとも横着をしないで自分でリフォームして稼働をあげるところまで頑張っていただきたいと思います。
実はいま取り組んでいるリフォームの一つに火災保険を利用する方法があります。
屋根や樋、外壁、フェンスなどの外回りの補修に限定されますが、突発的な自然現象や不測の事故を原因として外部が損傷を受けている場合には、自分が払っている火災保険の保険会社に対して、一定の資料を整えることでリフォーム代金などを支払ってくれる場合があります。
これがもしも実現しますと、外壁や外回りなどのエクステリアをきれいに補修することができます。
足場を建てることができますので、保険の対象にはならなくても、その足場を利用することで、塗装工事なども安く行うことができるわけです。
申請にはちょっとテクニックが必要な場合もありますが、ご興味がある方はぜひ一声おかけいただければと思います。
ぜひ効率的なリフォームで稼働アップを目指していただきたいと思います。