さて、先日個人のかたのご相談で、

「隣の土地に親族の家を建てて住みたいので隣の土地の購入を検討したい」

という相談がありました。

俗に、「隣の土地は借金してでも買え」と言いますが、

果たしてどうなのでしょうか?

 

この隣の土地のオーナーは、実は以前に建物を立てようとして

失敗した経緯がありました。

建物を建てて住むにはたまたま私道を通らなくてはならず、

近隣の人たちから「通行と掘削の承諾」を

取り付けないといけなかったんですね。

ですが、

残念ながら近隣の人達に心象の良くなかったこのオーナーは

周りの方々の了解が得られませんでした。

そのためこの土地は近隣から反対を受けて

建てられない土地になり下がっていました。

こんな土地を買いたい人がいるのでしょうか?

どう思いますか?

実は一定の人にとっては価値はあります。

新たに買ったかたが「以前の所有者とは関係ないんです」と言って

近隣の人達から承諾を得られれば

建物を建てることができる土地になります。

また、隣接の人達なら地続きなので

私道を通らなくても建物を建てられるかもしれません。

このように一定の人達には土地に価値が発生します。

人が土地の価値を下げ、また、人が土地の価値を上げる。

動かない土地といえどもまるで価値は生き物のように変化します。

評価するのはあくまで人だからですね。

お隣の土地に得難い価値があるのかどうか。

これもまた人の感情を介して変化するので

ケースバイケースと言わざるを得ないですね。

細かな周辺ヒアリングによる調査が大事になります。