先日、リウマチの症状があり歩くことが難しいMさんの
介護施設の御紹介の準備をしておりました。
お子さんがおらず身寄りがいないため
私たちのチームで任意後見契約、相続対策、施設探しなど
いろんなサポートを準備しているところです。
ところがMさんはがんの病がステージ3であることが発覚し、
手術がうまくいかなければ緩和ケアとかホスピスを準備するよう依頼を頂いていました。
ところで、緩和ケア、ホスピスとはなんでしょうか。
確認してみましょう。
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「緩和ケア」とは、生命を脅かす病に苦しんでいる患者さんとその家族に対して、
病いの最初の段階から、痛み、身体や心理の問題、精神の問題などに関してきちんとした評価を行い、
それが障害とならないようにすることで、クオリティ・オブ・ライフ(OQL)を良くするための取り組みです。
また、緩和ケアでは痛みを取り除くことを第一に考えています。
たとえば麻酔とか医療用麻薬を使いすぎると中毒になるのではというイメージから
痛みを我慢して過ごしている方も少なくないそうです。
ですが、医療用麻薬は痛みがある状態で使用すると
中毒にならないことがわかっているそうです。
痛みについて医師や看護師と話し合い、痛みのコントロールをすることが大切だそうです。
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また、ホスピスとは、末期がんなどで死期が近い患者に対して
やすらかな最期を迎えてもらうための治療やケアを行う施設のことをいいます。
元々は「ホスピス」は苦痛を和らげる治療法の意味でしたが
日本ではそこからホスピスを施す施設のことも「ホスピス」と呼んでいます。
ホスピスの入居は末期ガンや難病の人など終末期患者が中心です。
基本的に年齢や病気の進行具合によって、ホスピスへの入居を断られるということはなく
穏やかに人生の終末を迎えたいと思うすべての人が対象となります。
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今回、緩和ケアに深い理解のある、医師・看護師のチーム体制が整ったホスピスをご紹介する準備をしていたのですが、
Mさんはとても幸いなことに手術が成功しました。
現在は様子を見ている状態であるとともに
改善したら歩行のリハビリ機能を重視している介護施設をご紹介する予定になっています。
病の種類や必要とする医療体制により介護施設や福祉施設の選び方が変わってきますね。
どんなときもご家族とご一緒に、丁寧で適切な施設選びのお手伝いをしていきたいと思っています。