介護施設に入るためには一時金が必要だから
そのためには自宅や持ってる不動産を売らないといけないのか?

こんな疑問があると思います。

実は以前は入居一時金がかなり高額であったため
なんとか現金を揃えなくてはいけない時期がありました。

ですが、介護施設の一時金は昔ほど高額ではなくなりました。
2000年に介護保険法に基づく有料老人ホームが出てきた時は、
ほんとに一時金として3000万円が必要だったりしたものでした。

介護保険法ができて20年以上が経過し、まとまった一時金を払える人が多くはないとわかってくると、
運営する側も一時金に頼った事業経営に依存せず、数百万円など、比較的少額の一時金だったり、
毎月の利用料のみで入所できる施設もかなり増えてきました。

それでも、施設によっては毎月の利用料は定額ではなく、また、もらえる年金だけでは賄えない人もおりますので、
施設に入ることで空家になる自宅を売却し現金にした上で毎月の利用料の支払いに充てる方も多くいらっしゃいます。

ここで、ホームに入居以降に必要な出費を確認してみます。

必要な出費とは

 ●ホーム入居一時金
 ●月額の費用
 (ホーム利用期間(月数))×A
 ●自宅のリフォーム費用や固定資産税など

の合算となります。

Aというのは、下記の4つの合計になります。

A=(毎月のホーム利用料)+(施設利用に伴う介護保険料)+(医療費やお薬代など)+(生活余暇の費用)

生活のためにホームにいるのに、自宅の固定資産税やリフォーム費用を支払うのは
二重に住居費用を払っていることになりますので、
どこかのタイミングでは、整理することが得策になります。

もちろん家族がまだ自宅に住んでいるということであれば
費用が二重になっても支払い続ける必要はあります。

ところでホームの利用期間はなかなか前もって想定しにくいですし、
厳密には既往症や疾患により入居できる期間も変わりますが、
最近の一般的な計算の仕方は、
「100マイナス現在のご年齢」
を設定することが多いです。
100歳にお亡くなりになるという計算です。
100歳まで生きることが珍しくなくなってきたというわけです。

今ある現金、株式・金融商品などを解約してできたお金、年金を合算し、
なんとかホームへの入居一時金や入居期間の費用をトータルで賄えるようであれば
不動産は売却しなくてもよいことになります。

一方で、ご本人が有意義に余生を過ごしていただくためにも
資産を現金化してホームの利用料に充てたほうがよいと思えれば、
思い切って手放すことも考えてみるとよいと思います。

不動産は実は高齢者が尊厳ある生活をしていくためのとても大切な
最後の(現金を手に入れる)手段であり、人生の保険といえます。


切り札をどう使うのかに迷われる場合には、
ぜひ当社にご相談いただければと思います。

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