医療・介護に勤務されている方が時々使う
「生活リハビリ」という言葉がありますが、
どういう意味かわかりますでしょうか。

生活リハビリと普通のリハビリは
何が違うのでしょうか。

リハビリテーションというと、
病気やケガによって障害を負った機能を回復するための訓練なのですが、
介護施設において話題になるのは、
「介護保険サービスのリハビリを使えるか使えないか」
または、
「介護保険の点数を使わずにリハビリできるか」
といった話題になることが多いです。

要介護度に応じて、本人が使えるサービスの点数の上限が決まっています。
家にいるときは、
・ヘルパーさんが家に来てくれて生活のことを手伝ってくれる「訪問介護(生活援助)」
・日々の生活能力を維持するために通う「デイサービス」
などに点数が利用されることが多いです。

でも、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に入居した場合でも、
引き続きこの点数の上限内でサービスを選んでいくことが往々にしてあります。

介護保険を使って利用できるリハビリのことを「介護リハビリ」と呼びますが、
訪問介護やデイサービスのように最低限の生活のことに点数を消化していくことになると
「リハビリに通う」「リハビリを手伝ってもらう」という介護サービスは
点数不足で利用できなくなる場合があります。

そんなとき、たとえば週に1回・1時間だけ、
施設にいる理学療法士や機能訓練士が、直接的なリハビリのサービスだけではなく、
自分一人でも日々の生活の中で、リハビリ訓練になるような動作を意識して行うことで、
機能の維持や回復をやっていきましょう、という指導をする場合があります。

日常の生活の中で基本的に1人でできる訓練のことを「生活リハビリ」と言います。


日常生活の動作のなかでをリハビリと捉え、自分でできることをできる範囲で行うというイメージです。
施設内の介護士さんやヘルパーさんが見てくれることもあるのですが、
その時々の忙しさなどに影響を受けることが多く、
実際のところは生活リハビリは本人のやる気が大きく影響してきます。

逆にいうと、
「施設側が手助けのできないところで、介護の点数を消化せずに、
安全に可能な範囲で自分でやって下さい」
といった意味合いも実は含んでいます。

なかなか自分一人で心を強くして、「良くなりたい・治したい」と思って続けることは結構大変ですので、
生活リハビリをされているかたのご家族は
ぜひ面会時に声をかけたり関心をもって
お話を聞いてあげてほしいと思います。

その一方で、介護保険サービスの点数の不足を補う別の方法があります。

それが「医療リハビリ」になります。

「医療リハビリ」は介護保険サービスを使うのではなく、
病院で支払う時にお世話になる「医療保険サービス」を使って、
リハビリになるようなサービスを受けます。

基本的には病院において、
病気・ケガによって障害を負った機能を早く改善するために練習を行うというイメージですが、
実は介護施設においても、訪問してくれる医療サービスを利用し、
「訪問医療を通じてのリハビリやマッサージ」を受けられる場合があります。

これは、お医者さんや看護師さんが医療行為の一環として体の改善を図るために
対応をしてくださるので、介護保険の点数を消化しません。
ですが、その代わりに医療サービスとしての負担(1~3割負担)が必要になります。
とはいえ、わりと安いイメージがあります。

介護施設によってはこの医療リハビリも使うようにうまく提案してくれる施設もあります。

注意点としては、受けられる日数が決まっていたり使える期間が決まってたりするので、
長期的・安定的に使えるものかどうか、合わせて確認する必要があります。

なかなかわかりにくい分野ですが、
ケアマネジャーやよく理解をしている施設長と
ご相談をしてみていただきたいと思います。

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