不動産の資産価値はいろいろなものの影響を受けます。

駅に近いか

建物が新しいか古いか

きれいな正方形・長方形かどうか

角地かどうか

大きいか小さいか

近くにスーパーや店舗があるかどうか

近くにお墓や葬儀場があるかどうか

日当たりが良いかどうか

学区が良いかどうか

町の雰囲気が高級か普通か

などです。

でも最も資産価値に影響を与えるのが「道路」なんですね。

どんな道路なのか

道路と土地がどう接しているか

が資産価値の多くを決めます。

太い道路か細い道路か。

細いときにはさらに車が入れない道路か。

実際に車が入れない道路の取引に関わりました。

幸いにも駅から近いことから、車の入れない土地でも住宅用地として

取引が成立しました。

これはラッキーなことだと思います。

駅から遠ければ車が停められることが必須になります。

駅からの距離も関係するわけですね。

ちなみに建物を建てるには

・建築基準法上の道路と指定がされていること

・道路が原則4m以上の幅があること

・道路に2m以上面していること

・そもそも対象となる土地が建物を建てられないエリア(市街化調整区域)などに指定されていないこと

などが条件になっています。

建物が建てられなければ

駐車場か家庭菜園か資材を置くなどの用途しかなくなりますので

資産価値が大きく減少します。

さらに舗装されているかどうかも大きく印象に影響を与えます。

そして面する道路が「公道」か「私道」かどうかによっても

影響があります。

「公道」は基本的に誰でもタダで通れる道路です。

国・都道府県・市町村・区が保有・管理している道路ということです。

ですが、私道のみに面している土地は、

必ず誰かの民間の土地の上を通らなければいけません。

みんなで少しずつ持ち合っている道路の場合には

自分も持ち分を持っている必要があります。

もしも持っていない場合には

「通行・掘削の承諾書」というものがなければ

住むことさえできなくなります。

掘削承諾書とは、上水道・下水道・ガス等のライフラインの配管を

自分の土地のために地中に埋め込む(引き込む)ための権利を認めてもらう、

というものです。

場合によっては通行料や掘削の承諾料の支払いが必要なケースもあります。

ライフラインが使えなければ生活できないことになりますので

このような権利が売買の時にちゃんと備わっているかどうかが大切になります。

宅地のレベルが道路より低いか高いかも大きな影響を与えます。

やはり道路と土地が並行なのが使い勝手がよいわけですが、

エリア全体が傾斜地ですと道路より宅地が高かったり低かったりします。

道路面より土地が低い場合には雨水や風塵などが流れやすいという意味で

やはり資産価値が低くなりがちです。

このように道路の種類・形状と土地の接し方は

資産価値に大変大きな影響を与えています。

普段あまり気にせずに生活したり仕事場として使っていたりしますが、

道路について気になることがあるかたは

ぜひ専門家に意見を聞いておくことをお勧めいたします。