とあるケアマネジャーからの相談です。
高齢の父・母がともに認知症という息子さんからのお話です。
お父様がふらっと外出してしまうらしく、
そういうときも、帰りにタクシーを使って帰るように指示しても、
うっかり外で転倒することが心配なんだそうです。
お母様も軽いとはいえ認知症です。
息子さんは別のところに奥様とともに生活しているものの、
たまに両親を見に来ても一人ではなんともならず、
施設に頼らずに家庭で面倒を見ることはもうできないと考えています。
この息子さんも実は精神疾患を持っており現在は無職だそうです。
また、奥様もまた疾患をかかえていて二人とも働けないために、生活保護を受けようかと考えているそうです。
幸いなことに、ご両親は所有のマンションに住んでいるそうです。
これまで老人ホーム紹介会社に相談して入居寸前のところまで進んだらしいのですが、
お金が足りないと判断し、両親に施設に住んでもらうことは断念したのでした。
ケアマネジャーいわく、自宅の不動産の査定までは行ったことがないらしく、
ここで当社に問い合わせがありました。
当社の出番としては、査定、ライフプラン、後見制度の提案を考えています。
ご自宅の査定をすることで財布の大きさが確認できます。
それにより現金や預貯金などと合わせて、
一時金がいくらで毎月の利用がどれぐらいまで支払えるかという計算ができます。
その結果として、選べる施設が決まってきます。
都心のハイグレードなホームか、リーズナブルなホームか、特別養護老人ホームか、といった具合です。
これとは別の流れで、認知症状に応じて適用できる後見制度を想定し、
提携する司法書士や行政書士と相談していきます。
ホームに入るためには不動産の売却やホームに入るための契約手続き、
さらには利用料の支払いなど、財産管理関係のカバーを考えていきます。
・ホーム探し
・お金のプラン
・不動産の売却
・認知症対策(後見制度)
問題は1つではなく、2つ以上。
これらを総合的に解決していく能力が求められています。