とあるケアマネジャーさんからゴミ屋敷の家についてどうしたらよいか質問を頂きました。

家を売却しても価値があるのでしょうか?

どうしてもその圧倒的なゴミの量に、価値がないもの、と思ってしまいがちです。

また、この「ゴミ」というのも、当の本人からは「ゴミではない」という意識だったりするのも不思議だったりします。

まず、不動産の価値はどうのように考えるのでしょうか。

見た目にゴミ屋敷になっている以上、庭にもそれが散乱し、
周りの方が敬遠するぐらいの負のオーラを周りに放ってしまっている場合には
多少のマイナスの評価が働きます。
ですが、ケースバイケースではありますが、土地の価値の3割や4割も減らすものではありません。

(片づけた後でも地面が強烈なにおいを発していたり、油や化学物質が浸み込んでいて土壌汚染のレベルになっている場合は別となります)

だいたいの場合には、残置物やゴミを撤去すれば、土地の価値は元に戻ります。

では建物の価値はどうでしょうか。

おおよその場合、ゴミ屋敷と呼ばれるほどの場合、建物もひどく老朽化していたり、
屋根や壁に穴が開いている状態のものなので、建物に価値は付かないことがほとんどです。

稀に、新しい物件なのに中身がゴミでパンパンになっている、ということもあります。

この場合には、残置物やゴミを撤去すれば建物をリフォームして使える、と考えられそうです。

ですが、実際のところはそうはいかないです。

建物についてはどうしても「ゴミ屋敷だった」という印象が強く残りますので、
価値については大きく減価してしまうと考えるべきです。

その結果、築年が浅いにもかかわらず実際には建物を取り壊すのと変わらない、つまり価値のほとんどは土地のみ、
ということになる場合が多いです。

ところで、「当の本人からは『ゴミではない』」とお伝えしたのですが、これは一体どういうことでしょうか。

高齢者のかたは、伴侶を無くすととくにそうですが、
年齢とともにとても寂しい気持ちになります。
その気持ちを紛らわすために、物品を買ってその心の隙間を埋めようとするそうです。

もちろん能力とともに片づけられなくなるということが「屋敷」になる原因ではありますが、
「ゴミではない」というのは寂しさがその原因だったりする場合があるわけです。

一歩踏み込んで、よく話を聞いてあげる余裕があれば
本人にとってそれがゴミかそうでないかを知ってあげられるかもしれませんね。

なお、ゴミ屋敷というほどではなくても、お家の中に家財や生活用品がたくさんある場合に
土地や建物を売却できるか?という質問をよくいただきます。

これについては、処分をしなくてもそのままの状態で売却することができます。

買主となるかたが、そのまま購入した後に自分たちで処分業者を手配するから、と言うのがその理由です。
でもその分だけ購入してくれる価格が下がることになります。

自分で頑張って処理をしなくてもそのままで不動産を処分できます。
ただ、その分だけ売却価格が安くなる、という点はご留意いただければと思います。