このブログを見てくださっている方の中には、「そろそろ施設のこと、ちゃんと考えないと…」と感じていらっしゃる方もいるかもしれません。
そんな中で、よくいただくご相談がこれです。
「老人ホームに入るとして、費用は何年分見ておけばいいんですか?」
先の見えない不安、よくわかります。
今日はそんなお悩みに、できるだけわかりやすくお答えしたいと思います。
ご自身やご家族にとって、今後の準備を少しでも前向きに進める材料になれば嬉しいです。
目次
平均入居年数ってどれくらい?
実は、「老人ホームに入ってから、何年くらい暮らすのか?」というデータはちゃんとあります。
ですが、まずはあくまでデータとしてご覧ください。
● 有料老人ホームの平均入居期間:3年前後
あくまで「平均」です。
実際には、1年以内に退去される方もいれば、10年以上暮らされる方もいらっしゃいます。
メディアなどでは、まずは5年分の費用を目安に考える方が多いと言われています。
安心と考える基準とは?
「ある程度安心できる年数」を考える根拠は、以下の通りです。
- 平均より少し長めに見ておくことで、余裕を持って資金計画ができる
- 入居後の体調悪化や介護度の変化による、費用の増減にも対応しやすい
- 何かあったときの“移動の選択肢”を残しておける
要は、「この先、どんな変化があっても慌てないように」という備えですね。
実際にご相談で使う年数は?
メディアと異なり、当社では「10年間」とお伝えすることが多いです。
もちろんこれはその時の年齢や要介護度、医療依存度、持病・既往症などにより増減します。
ですが、ホームを探し始めることが多い80代後半のかたが安心する期間というのが10年だと感じています。
ホームは日常生活維持または改善することがもっとも重要な目的です。
日々改善をしていますし、医療技術も進歩しています。
過大に予算化をすることは意味がないのですが、
介護に関わる誰もが健康で長生きすることを望んでいますので、
5年では短いという感覚があります。
じゃあ、実際に費用ってどれくらいかかるの?
一番気になるのは、具体的な金額感ですよね。
施設の種類によって違いはありますが、大まかな目安はこんな感じです:
■ 月額費用の目安(入居一時金なしプランの場合)
- 介護付き有料老人ホーム:20〜30万円/月
- 住宅型有料老人ホーム:15〜25万円/月
- グループホーム:15〜20万円/月
※食費・管理費・介護サービス費などを含めた金額です。
この費用が仮に25万円/月だとすると、
5年間で 約1,500万円 が目安になります。
ただし、これは入居一時金がないプランの場合です。
入居時にまとまった費用(300〜1,000万円など)を払うことで月額費用が抑えられるプランもありますので、ライフスタイルや資金状況に合わせて選ぶことが大切です。
注意したい3つのポイント
ここからは、施設選びや費用計画で後悔しないために、気をつけたいポイントを3つお伝えします。
① 施設によって費用の差が大きい
同じ「介護付き有料老人ホーム」でも、月額15万円のところもあれば、40万円を超えるところも。
見学や比較は必須です。
② 医療対応の有無で費用が変わる
例えば、インスリン注射や胃ろう、看取り対応などが必要になると、医療ケアが充実している施設=費用も高めになる傾向があります。
③ 資産の整理も一緒に考えて
不動産や預貯金をどう使うか。
売却・活用によって、施設選びの選択肢が大きく広がることもあります。
「施設を選ぶ」=「人生後半の資金設計」とも言えるので、信頼できる相談先に早めに話しておくと安心です。
最後に:お金の不安を「計画」に変えるために
「いくらかかるか分からないから、動けない」
これ、本当によく聞きます。ですが、実際には“平均的な目安”と“備え方”がわかると、一歩前に進みやすくなるものです。
まずは、ご自身の状況に合った施設の費用感を知ること。
そして、それをどんなふうに準備できるかを一緒に考えること。
もし、「ちょっと話を聞いてみようかな」と思われたら、
まずはこちらの 「介護施設探しガイドブック」 をご覧ください。
初めて施設を探す方に向けて、
●施設の種類と違い
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