入居が決まりますと、ホームの個室部屋や共同部屋には何が用意されていて、何を自分たちで用意しなければいけないかを確認する必要があります。

正直なところ、各ホームによって部屋内に備え付けてくれている家具・生活用品・ベッドなどがバラバラであることが多いです。
ホーム側の体制次第で家族や本人が用意しなくてはいけないものが変わってきますので、よく確認しておきましょう。

下記はホームとのやりとりで一般的に話題になることを記載しています。

〇ベッド

住宅型有料老人ホームの場合、要介護度2以上の場合には、
介護保険を利用してベッドをレンタルすることができ、比較的安く提供されます。
自立・要支援・要介護1の場合、介護保険を使ったベッドのレンタルは利用できないため、
ホーム側が無料で備え付けていなければ、自費(100%自己負担)でのレンタル、または購入をする必要があります。

介護付き有料老人ホームの場合、ベッドは備え付けられていることが多いです。
介護付きホームではベッドのレンタルを介護保険を利用して準備するという話題は出てきません。
ホームが用意するか、自分で購入するか、自費レンタルでベッドを借りるかの3つから選ぶことになります。

〇寝具関連(敷きマット・毛布・掛け布団など)

敷きマットより上にあるものはレンタルの制度はありませんので、
基本的には入居者(家族)が持ち込むことが多いです。
稀に施設によっては、月額で利用料を求められる代わりに敷きマットなどをセットで用意してくれているところもあります。
この場合は、レンタルというより、管理費を払う感覚で「利用料」として毎月支払うイメージです。

毛布・掛け布団もホームが用意している場合と自分(かまたは家族)が持ち込む場合に分かれますが、
多くの場合は自分で持ち込むことが多いです。
ホームセンターなどでセット売りされているものがありますので、新規でまとめて1セットを買って持ち込む方も多いです。

〇身の回りの衣類

ホームの部屋は、サービス付き高齢者向け住宅は別としまして、
有料老人ホームの場合、一人で生活するのに十分に広すぎるということはあまりなく、
ちょうどよいか、多少狭いぐらいの感覚が多いと思います。
クローゼットなども自宅にあるタンスのようにたくさん収容できるということもありません。
ハンガーで数点かければいっぱいになってしまうような小ぶりのホームもあります。

また、洗濯は1週間に2回という頻度が多いです。

よって、下着類などは1週間分を用意して2セットに分け、約3日ごとに洗濯により回転するイメージです。

部屋着等の衣類は収容スペースから考えて各季節ごとに2~5種類ぐらいを用意するイメージとなります。
もちろんスペースがあればタンスを購入してたくさん持ち込んでもよいのですが、
大型のタンスを置けるほどのスペースがあるホームは多くありませんので、
下記記載のチェストラックに必要最低限の量をお持ち込みいただくのが一般的です。

〇部屋の中の家具
                       
家具についてはクローゼットが多少備え付けられている以外は、
ほとんどのものを本人やご家族が持ち込んでいます。
一般的なパターンとしては、
 ・3~4段程度の引き出し型のチェストラック(下着や洋服を収納します・テレビ台を兼ねられます)、
 ・テレビ
 ・小さいテーブルとイス(ご家族の面会用)
ぐらいになります。

加えて、衛生面や管理面でホームから許可があれば、小型の冷蔵庫を持ち込むことが可能だったりします。

〇洗剤やサニタリー商品・消耗品

洗剤やサニタリー商品は、多くの場合、生活支援をしてくださる方(ヘルパーさん)が来てくれた時に使用するため、
各部屋のなかに準備しておくことになります。
通常は入居時や家族の面会時に家族が用意して持ち込みますが、
使い切った際、在庫を用意できていない場合にはホーム側で立て替えて購入してくださるケースも多いです。

また、ティッシュやおむつなども消耗品として用意する必要があります。

いずれに関しても、
①家族が購入して届ける、②ネットで購入してホームに直送する、③ホームで立て替えて購入してもらう
の主に3種類があります。いずれでも対応可能というホームが多いです。