このブログを読んでくださっているということは、おそらく今、自宅で親御さんの介護をされていて、
「もう限界かもしれない……」
「このまま自宅介護を続けていけるのかな……」
と、不安を感じておられるのではないでしょうか?
今回は、そんな方に向けて、最近よく耳にする「特定施設付きサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)」について、できるだけ分かりやすくお話ししてみようと思います。
目次
「サ高住」と「特定施設付きサ高住」は全然違う?
まず、ちょっとややこしいのですが、「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)」と「特定施設付きサ高住」を比較しますと、同じ部分もあるのですが、後者のほうは、あえて「特定施設付き」と伝えている点に特徴があります。
基本の「サ高住」は、言ってみれば“バリアフリーの賃貸マンション”に近い存在。
高齢者が安心して暮らせるよう、安否確認や生活相談などのサービスがついていますが、介護が必要になったときは、外部の訪問介護などを個別に利用する必要があります。
一方で、「特定施設付きサ高住」は、国から“特定施設”の指定を受けていて、施設内で介護サービスを提供できる体制が整っている施設です。
つまり、介護付き有料老人ホームとほぼ同じ機能を持っているのです。
有料老人ホームと言えば、介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームに大きく分かれるのですが、少なくとも「住宅型有料老人ホーム」ではなく、細かいケアプランや個別の業者利用という発想は全くありません。
「特定施設付きサ高住」って、どんな人に合うの?
では、どういう方に「特定施設付きサ高住」が合っているのでしょうか。
✅ まず自宅介護が限界に近い
「夜中も何度も起きて対応しないといけない」
「転倒が心配で、目が離せない」
「仕事や家庭との両立が難しくなってきた」
そう感じている方には、24時間体制で見守りと介護がある施設は大きな安心材料になります。
✅ 要介護度が中〜高程度
要介護1~5の方でも受け入れてくれる施設が多く、必要な介護を一括で提供してくれるのが特定施設の魅力。
別途ヘルパーを探したり、ケアプランを個別に組む必要もありません。
住宅型有料老人ホームだと、介護保険サービスを利用するごとに月々の単位数を消化していきますので、要介護度が重くなってくるとサービスを使いすぎて足りなくならないかと不安が出てきます。
ですが、実質的に「介護付き有料老人ホーム」と同じなので、ケアプランや点数を意識せずにホームでのケアを利用することができます。
✅ 「施設感」が強すぎるところは避けたい
特定施設付きサ高住は、建物のつくりや雰囲気が比較的“住まいらしさ”を大切にしていることが多く、
「病院っぽいところに親を入れたくない」
「できるだけ自由に生活してほしい」
というご家族にも選ばれています。
ですので、サ高住としての「快適さ」もありつつ、介護ケアの充実さも期待したい方にお勧めとなります。
注意点もあります
もちろん、メリットばかりではありません。
「特定施設付きサ高住」を選ぶときに、特に注意したいポイントは以下の通りです。
💡 「介護付き」と言っても内容は施設ごとに違う
食事の提供や入浴の頻度、夜間の対応など、細かい部分は施設ごとに差があります。
見学時には「どこまでしてもらえるか?」を具体的に確認しておきましょう。
また、「特定施設付きサ高住」と呼ばれているものの、地元の顧客ニーズに対応する結果、当初のコンセプトからずれていったりして、実質的に介護付き有料老人ホームに成りきってしまうことで運営上入居者の自由度が重視されなくなってしまっているところもあります。
たとえばサ高住と言えば各部屋に小さくてもキッチンがついているイメージですが、特定施設付きサ高住によっては部屋のなかにキッチンがなく、本当に普通の有料老人ホームと変わらないところもありますので見学はとても大事です。
💡 医療対応が限定的な場合も
常駐の看護師がいるかどうか、医療連携はどうなっているかは要チェック。
持病がある方や医療ニーズが高い場合は、特養や24時間看護が備わっている老人ホーム、介護医療院などの方が合っていることもあります。
本当に「特定施設付きサ高住」がベスト?
介護施設には、他にもいろいろな種類があります。
- 介護付き有料老人ホーム
- グループホーム(認知症対応)
- 特別養護老人ホーム(要介護3以上)
- 住宅型有料老人ホーム
それぞれに向き・不向きがあるため、「なんとなく良さそう」で選んでしまうと、後で後悔してしまうことも。
でも、今このブログを読んでくださっているあなたは、
「今の介護を続けるのは厳しい」
「そろそろプロの手を借りた方がいい」
という気持ちに気づき始めた、大切なタイミングにいます。
そんなときこそ、まずは専門家に相談してみてください。
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